JAFSの活動
「水」資源の開発から始まったJAFSの活動は、現地からの要請を受けるかたちで、「環境保全」「教育支援」「生活自立支援」という新たな分野へもひろがってきました。
水支援から、地域の課題解決のために4つの事業を中心に必要な事業を組み合わせ、みなさんと力を合わせが゙ら、地域の自立を目指しています。
2021年現在、18ヵ国・70ヶ所のAFSネットワーク現地提携団体と共に、理解と協力と連帯の輪をひろげながら実施しています。
水を届ける活動
蛇口をひねると「安全な水」をすぐに飲むことが出来る私たちの住む社会。
一方で水を得るために一日1kmから3kmの距離を女性や子どもたちが徒歩で何往復もし、 安全な水かどうかわからない水を得る社会が存在します。
貧困が原因により「安全な水」が飲めない人は全世界人口の3.5人に1人を占め、その多くが農村に住む人々であると言われています。
そのような場所に「安全な水」(井戸や水パイプライン)を供給することにより、 女性や子どもを水くみという重労働から解放し、人々の生活の向上を目指しています。
教育や生活の支援、環境保全
井戸ができて水くみから解放された子どもたちは、就学の機会を得ることができますが、家庭が貧しく経済的余裕がない、親が教育の必要性を感じないなど様々な理由により、学校へ行かず働かされる子どもが多くいます。
この子たちの未来をつくる教育を支援しています。
また貧困の悪循環に陥っている人々は、自力ではなかなか抜け出せません。手に職をつけ仕事を始めて貧困から抜け出せるきっかけを支援しています。
植林やバイオガスプラント設置などの環境保全活動、また環境教育による環境意識向上にも取り組んでいます。
緊急災害復興支援
貧困に苦しむ人々は、貧しいが故に災害に無防備な地域に住まざるを得ず、また防災設備を整える経済的余裕がないため、地震や風水害などの自然災害発生時には大きなダメージを被り、災害からの回復力もありません。このような被災した地域で緊急支援、そして復興支援を行っています。
国際交流イベントの開催
アジアの現地提携団体の人々と、一般参加者も含めた日本人が顔を合わせて交流し、社会課題解決について意見交換する「アジア国際ネットワークセミナー」を毎年開催して、より活動につなげています。アジア各国の若者が集い、地域の課題解決について討議し交流する「アジア・ユースサミット」も隔年で開催しています。
また海外プロジェクトを、現地での作業ボランティアを通して支援しながら、国際理解・文化交流の機会とするワークキャンプを各国で実施しています。現地を視察しアジアの現状を実感するスタディツアーも行っています。
国内での啓発・教育活動
学校や団体に講師を派遣する国際理解教育講座や、海外プロジェクト報告会、アジア市民大学などの開催により、国際協力についての意識啓発や当会活動への理解を深めてもらう場としています。
自然体験キャンプによる環境意識啓発など環境活動にも取り組んでいます。
アジア支援のためのチャリティバザーやチャリティイベント・コンサートなどを開催し、当会活動をPRする機会ともしています。
また大学生インターンシップを受け入れ、国際協力に関わる人材を育成しています。