フィリピン台風災害支援活動報告③

■サマール島ラウワン(Laoang)町にて(フィリピン第6報)
-2013年11月27日- Philippine_report008 サマール島に無事に到着し、ラウワン(Laoang)町ラウィス(LAWIS)村に早速、計160世帯に物資配布ができました。事前に、特に被害が大きかった家で、貧困層の世帯を選んでリストアップ、クーポン券を配ってもらい、ナンバーのついたクーポン券と交換に名前とサインをリストで確認して渡す方法をとりました。この町には、物資は町長がお米を一度配布できたきりで、他にはどこからも届いていませんでした。調整して物資配布が、日の暮れる前だったので、周辺の様子は明日の朝5時に出発してインタビューしながら回る予定です。 村の人たちから、東日本大震災の時の様子と、防災についての話をしてほしいというリクエストがあり、お話させてもらいました。特に津波についての話は、特に共感があったようです。日本の多くのみなさんが、また東北のみなさんがフィリピンのために募金をしてもらっていることに、村人たちは驚き、感激しておられました。今回の経験は次世代に語りつないでいく必要性も知ってもらうことができました。被害はやはり海岸沿いに集中しているようで、海岸沿いの家々が暴風に飛ばされたのが一番のようです。サマールの電気はレイテ島のタクロバン市から来ているようなので、ここも停電が続いたままです。 幸いに、発電機をもってきたので電力を得て、衛星通信と衛星電話を試すことができました。衛星電話2つのうち1つは使えなかったのですが、1つは使うことができました。 ここは、台風がなければ海岸の綺麗な町だったようです。海岸沿いで昼食をとりましたが、非常に細かな白い砂浜です。 明日は、ここから車で7時間のレイテ島タクロバン市を通り、パロ町に移動です。 さらに状況が大変であろう所だと思うので、覚悟していきたいと思います。
■レイテ島にて(フィリピン第7報)
-2013年11月28日-   Philippine_report006 今日はレイテ島の方に移動してきました。雨が毎日スコールのように短時間降るせいか、町のあちこちが水浸しになっています。20cm位でしょうか。その中を、人は歩いて道を急いでいます。 移動手段であるはずのバスや三輪タクシー(トライシクル)やジプニーが走っていないからです。 今は、危険回避のために、毎晩8時には外出禁止令/警戒令が出ているので、それまでに目的地にたどり着かねばなりません。 状況としては、 ・電柱が地上1m位のところで折れていて停電状態が続いている。 ・道路だけはクリアになった。 ・ご遺体の場所がわかっていても、屋根などの下敷きになっていて動かせない状態であること。 ・安全確保が非常に難しく、特に物資配布については、被災された方は少しでも確保をと、必死になっている。 ・現在宿泊しているのは、タクロバン市から南に海岸沿いに下ったパロ町。周辺でも唯一屋根が吹き飛んでいないところに寝ることができます。 ・物資とミリタリー、男性陣は、近くの私立学校で宿泊。(ここも被害大) ・南にいくほど物資、特に食料が足りていない。 明日は、パロ町から南のアブヨッグ町まで下って途中4か所で物資配布予定です。
■レイテ島での物資配布(フィリピン第8報)
-2013年11月29日- 今日はレイテ島パロ町、タナワン町、ドゥラッグ町、アブヨッグ町、の4ヶ所で無事に物資配布を済ませることができました。合計 400世帯(2000人)の方々を対象に配り終えました。 ドゥラッグ町では、障がい(耳が聞こえない、口がきけない)をもった方々のコミュニティにもお渡しすることができました。また、パロ町では、配り終えた場所で、被災されたサンドラさんとビスケットを一緒に食べたのですが、甘いものを食べてほっとしたのか、涙を流されて、辛かったことをいろいろ話してくれました。 Philippine_report00536歳で8人子どもがいること。一番下は1歳の女の子。子どもたちを守るのに必死だったということ。暴風雨で家が飛ばされそうになったので、8人の子どもを連れて近くの叔父さんの家に避難したこと。体寄せ合いながら台風が過ぎるのを待っていたこと。その叔父の家も屋根が吹き飛んでしまい台風が過ぎて外に出ると、周囲はまったく見たことのない場所に変わってしまっていたこと。自分たちの家は完全に流されて、家にあった一切のものも何もなくしてしまったこと。いとこは、1歳の娘と一緒に流されて、川で遺体が見つかったこと。 一緒に泣きながら、ビスケットを美味しいねって食べました。子ども連れて着のみ着のままの避難だったので、今回の物資の中のサンダルや歯ブラシ、粉ミルク、ビスケットなどとても喜んでおられました。 タクロバン市から海岸沿いに南にいけばいくほど、物資を輸送している車は少なくなり、物資が届いていないことがわかります。ストリートチルドレンのように、道路沿いで物乞いをする子どもたちも出てきています。今回物資を配布していても、赤ちゃんが栄養足りていない状態なのも見てとれます。 レイテ島に着いてから、毎日、蚊には悩まされています。あちこちで相当な数の蚊が発生しているようで、虫除けスプレーも威力なしです。まだ匂いも場所によってはかなりひどい状況です。また、一方で、道端沿いに机をおいて、まだまだ少ないですが魚や野菜などを売り始めているところもみかけます。
■レイテ島カリガラ町(フィリピン第9報告)
-2013年11月30日- 今日はレイテ島カリガラ町で物資配布(を行いました。(計400世帯2000名対象)昨日、ビスケットの話がでましたが、こちらで配布していて、ビスケットの威力に驚きます。 Philippien_report007 今回の配布内容は、事前に現地提携団体AFS-マニラのメンバーとメールや電話などで項目・量・金額は、やりとりして決めていましたが、形状などは彼らに任せていました。単に物資のひとつとしての乾パン代わりのビスケットだと思っていたのが、配布していても、とても喜ばれます。 フィリピンでは、親戚や家族の誰かが出稼ぎや旅から帰ってきた時に、ビスケットをお土産にするのだそうです。そして、それを大事にとっておいて、特別の時、例えばお客さんが来た時などに出して少しづつ食べるんだそうです。それは特に喜びを分け合う時に食べるもので、フィリピンの人にとっては、ビスケットの名前にあるように“HAPPY TIME”になります。 そして、もうひとつビスケットで嬉しいのが、食べ終わった後の容器は、水汲み用のバケツやお米を保存する容器になります。(取っ手付のバケツ型でふたがあります)まさに2度美味しい物資となりました。これも、フィリピンの文化や考え方を熟知している、現地フィリピンメンバーのおかげですね。 これでレイテ島、サマール島の物資配布はすべて終えることができました。(合計で、960世帯4800名を対象にできました)ホッとする間なく、明日はマニラに戻って(車隊と別れて、飛行機でお先に戻ります)、並行してマニラメンバーに動いてもらっていたパナイ島アンティーク州用の物資の調整と再調達です。
フィリピン台風災害支援活動報告①
フィリピン台風災害支援活動報告②

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